ミトコンドリアDNAは母親から子供へと受け継がれています。そのため、ミトコンドリアDNAを解析することで母方の祖先を遡ることができます。
Mグループは、約6万年~5万年前に誕生したグループです。日本人の約2%が属しており、日本人の中では非常に珍しいグループと言えます。
インド、南アジアを中心に分布していたと考えられ、インドでは約60%がこのグループに属していると言われています。 約20万年前に最初の人類が誕生した後、長い間人類の祖先はアフリカで生活していました。当時アフリカは多くの動物が住む絶好の狩猟場でしたが、 約5万年前、北ヨーロッパの氷床が溶け始め、アフリカの気候が変わりました。それまで砂漠だったサハラが自然豊かなサバンナに変わり、 動物たちはサバンナに移動し始めたのです。狩りの対象の動物たちが移住を始めたことで、祖先達は獲物を追いかけアフリカを旅立ったのです。 この最初にアフリカから移住を始めたグループから派生したのが、MグループとNグループと呼ばれる集団であり、この2つのグループから 世界中の多くのハプログループが派生していきました。
Mグループは、最初にアフリカ大陸の外へ移住した集団の1つと考えられます。彼らは紅海とアデン湾の狭い海域のある「アフリカの角(ソマリア付近)」 と呼ばれる場所からアフリカ大陸を去ったと考えられています。この海域を渡ったのは、人類最初ともいえる航海術を有した集団で、 この渡航をきっかけに中東からユーラシア南部にまでわたる、非常に長い沿岸部の移動が開始されました。最終的にMグループから派生した集団の中には、 オーストラリアやポリネシア諸島にまで達した者もいました。
またMグループには多くのサブグループと呼ばれる亜型が存在します。その多くはアジアに多いハプログループの元になった集団と言われ、 またいくつかのサブグループはアジアにしか存在していません。これはMグループが何万年もかけて複数の集団に派生し分布を増やしながら アジア全域に広がったことを示唆しています。その為、Mグループこそ現代のアジア人の祖に当たる集団であると考えられています。
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