リンは体の中の至るところに存在するミネラルで、カルシウムと結合することで骨の主成分として利用されたり、リン脂質として細胞膜の主成分として利用されています。また、生物の遺伝情報を記録しているDNAや、エネルギーの運搬役であるATPにもリンは含まれています。ところが、血液中でのリン濃度には個人差があることが分かっています。
この項目では血液中のリン濃度について遺伝的な傾向がわかります。
関連遺伝子 | 説明 |
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NBPF3, ALPL | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍にはNBPF3やALPLなどの遺伝子があります。この部位がAA型AG型の場合、血液中のリン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
CSTA | CSTA遺伝子はシスタチンという内因性プロテアーゼ阻害タンパク質の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、血液中のリン濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
IP6K3 | IP6K3はイノシトールリン酸化酵素の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中のリン濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
PDE7B | PDE7B遺伝子は細胞内シグナル伝達物質であるcAMPの代謝に関わる酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、血液中のリン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
C12orf4(FGF6) | C12orf4遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AT型の場合、血液中のリン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
2021年5月 自社調べ
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