自己超越性とは、自分以外の人や物、環境に対する共感性の強さや敏感性と関連のある項目です。たとえば、怪我をしている他人を見かけた際に、本来は自分は痛くないにも関わらず、その痛みを感じやすいかどうか(共感しやすいかどうか)に関係するようです。自己超越性が高い場合、ひらめきなどの直感力が強く、周囲との一体感を感やすい傾向にあるとされています。なお、性格分析テストの産みの親であるクローニンガー博士は「自己超越性」を環境によって大きく変化する項目の1つとして位置付けています。
この自己超越性と遺伝子との関連を調べる研究が行われ、自己超越性の高い人や低い人にはある遺伝的な特徴があることが明らかにされました。
この項目では上記の遺伝的特徴を解析することで、自己超越性の遺伝的傾向を調べます。
関連遺伝子 | 説明 |
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SLC6A4 | SLC6A4遺伝子は神経伝達物質を輸送するタンパク質を産生する遺伝子であり、神経伝達物質のセロトニンの再利用に関わることが知られています。この遺伝子がAA型AC型の場合、自己超越性が高い傾向にあると報告されています。 |
CHI3L1 | CHI3L1遺伝子の機能は明らかになっていませんが、この遺伝子が産生するタンパク質はマクロファージや好中球、軟骨細胞などから分泌されることが知られています。この遺伝子がCC型の場合、自己超越性が高い傾向にあると報告されています。 |
ADRB2 | ADRB2遺伝子はアドレナリン受容体の一種を産生する遺伝子であり、平滑筋の弛緩に関与することが知られています。この遺伝子がGG型GC型の場合、自己超越性が高い傾向にあると報告されています。 |
2021年5月 自社調べ
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