デング熱は熱帯および亜熱帯地域で流行している感染症であり、主に東南アジアや中南米で多く報告されています。デング熱はデングウイルスを原因とする感染症であり、デングウイルスが蚊を媒介としてヒトの体内に侵入することで発症します。
近年、日本国内でも海外旅行者を発端とする限定的な感染がニュースに取り上げられるという事例がありましたが、デングウイルスの感染源は主に海外にあると考えられており、海外旅行の際に気を付ければ十分に予防可能な疾患であると言えるでしょう。
デング熱は一週間程度で回復する疾患ですが、稀に重症化し、デング出血熱を引き起こす場合があります。このデングウイルス感染後のデング出血熱の発症リスクには、遺伝的な影響によって差が見られることが報告されています。
関連遺伝子 | 説明 |
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MICB | MICB遺伝子はNKG2-DタイプII内在性膜タンパク質受容体の基質となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、デング熱ショック症候群の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
PLCE1 | PLCE1遺伝子はリン脂質加水分解酵素であるホスホリパーゼCイプシロン1を産生する遺伝子で、リン脂質をジアシルグリセロールとイノシトール1,4,5-三リン酸エステルに加水分解します。この遺伝子がTT型TC型の場合、デング熱ショック症候群の遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
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