海馬は脳の中の大脳辺縁系の一部として存在し、短期記憶や空間学習能力に深く関わっています。この海馬と遺伝子との関連を調べる研究が行われ、海馬の大きい人にはある遺伝的な特徴があることが明らかにされました。
この項目では上記の遺伝的特徴を解析することで、海馬が大きいかどうかについて遺伝的傾向を調べます。
※なお、海馬の大きさと記憶力の高さについては、これまでの研究では関連性が明らかになっておりません。記憶力の高さについては、「記憶力」の項目をご参照ください。
関連遺伝子 | 説明 |
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BDNF | BDNF遺伝子は脳由来神経栄養因子を産生する遺伝子であり、神経細胞の成長や生存、シナプス伝達など、様々な機能に関わっていると考えられています。この遺伝子がGG型の場合、海馬が大きい傾向にあると報告されています。 |
TPH2 | TPH2遺伝子は神経伝達物質であるセロトニンを生合成に関わる酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、海馬が小さい傾向にあると報告されています。 |
none | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がTC型CC型の場合、海馬が大きい傾向にあると報告されています。 |
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