腎臓にできるがんには、腎細胞にできる腎細胞がんと尿管にできる腎盂(じんう)がんの2種類があります。この項目では、このうちの腎細胞がんを取り扱っています。
初期の腎細胞がんには明確な症状はありません。進行すると血尿や腹部のしこりとして認識されることがあります。ただ、実際には他の病気のための精密検査を実施している際にたまたま見つかる場合が多いようです。
50歳代以降で発症率が上昇します。腎細胞がんや腎盂がんを合わせた腎臓がんの年間罹患率は、人口10万人当たり男性では24.4人、女性では11.7人となっており、男性の方がやや多いがんとなっています。
関連遺伝子 | 説明 |
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EPAS1 | EPAS1遺伝子は転写因子の一種を産生する遺伝子であり、酸素によって制御されている遺伝子群の発現を誘導する機能があります。この遺伝子がAA型AG型の場合、腎臓がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
none | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がAA型AG型の場合、腎臓がんの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
MMP1 | MMP1遺伝子は細胞外マトリックス分解酵素の一種を産生する遺伝子であり、コラーゲンの分解に関わることが知られています。この遺伝子がII型の場合、腎臓がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
MMP3 | MMP3遺伝子は細胞外マトリックス分解酵素の一種を産生する遺伝子であり、フィブロネクチン、ラミニン、コラーゲンIII、IV、IX、X、ならびに軟骨プロテオグリカンの分解に関与することが知られています。この遺伝子がCC型の場合、腎臓がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
VDR | VDR遺伝子はビタミンD受容体を産生する遺伝子であり、体内のカルシウムの維持に機能することが知られています。この遺伝子がAA型の場合、腎臓がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
SCARB1 | SCARB1遺伝子はHDLコレステロール受容体を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、腎臓がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
IL16 | IL16遺伝子は化学遊走物質やT細胞活性化調節因子として機能するサイトカインを産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、腎臓がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
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