精巣から発生する腫瘍を精巣がんと言います。精巣がんはその95%が精母細胞(精子をつくるもとになる細胞のこと。胚細胞とも言う)から発生するため、精巣胚細胞腫瘍とも言います。
精巣がんの大きな特徴は、20~30歳代といった若い世代に多いことです。この世代ではもっとも罹患リスクの高いがんになります。
主な症状は、精巣の片方に腫れが出る、硬くなるなどがあります。ただし、痛みや発熱などが無いため、初めのうちは気づかないことも多いようです。
人口10万人あたりの罹患率は、年間1人と比較的珍しい腫瘍となっています。しかし、このがんは他のがんとは異なり、20歳代や30歳代といった若い世代に多いことが特徴です。20~30歳代の男性が注意を払うべきがんの1つと言えるでしょう。
関連遺伝子 | 説明 |
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CENPE | CENPE遺伝子は細胞分裂時に紡錘体と動原体を繋ぐ役割を持つタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
TERT, CLPTM1L | TERT遺伝子は染色体末端(テロメア)の反復配列を伸長するテロメラーゼの構成要素となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
SPRY4 | SPRY4遺伝子はシグナル伝達経路を阻害するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
BAK1 | BAK1遺伝子はアポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)を制御するタンパク質の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
DMRT1 | DMRT1遺伝子は男性特異的な転写因子を産生する遺伝子であり、性の決定や分化に関与していると考えられています。この遺伝子がTT型TC型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
ATF7IP | ATF7IP遺伝子は核タンパク質の一種を産生する遺伝子であり、転写の活性化と抑制の両面に機能することが知られています。この遺伝子がTC型CC型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
KITLG | KITLG遺伝子はKIT受容体の基質を産生する遺伝子であり、造血、メラニン産生、配偶子形成に関与すると考えられています。この遺伝子がAG型GG型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
RFWD3 | RFWD3遺伝子はE3ユビキチンリガーゼに属するタンパク質であり、DNAの損傷に応答して、DNAの修復を促進する機能があることが知られています。この遺伝子がTC型CC型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
TEX14 | TEX14遺伝子は生殖細胞の細胞間架橋の形成に必要なタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、精巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
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