大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患をまとめて、炎症性腸疾患(IBD)と呼びます。クローン病はこの炎症性腸疾患のうちの一種です。ちなみに病名のクローンは、この病気を初めて報告した人の名前に由来しています。
日本国内でのクローン病の発症率は人口10万人あたり27人程度となっており、この割合は欧米の1/10です。ただし、食生活の欧米化に伴い、日本でも急速に増加しているため、今後、注意が必要な疾患と言えます。
10歳代~20歳代の若年者に発症しやすく、男女比はおおよそ2:1で男性の方がやや多くなっています。
関連遺伝子 | 説明 |
---|---|
TBC1D1 | TBC1D1遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AG型の場合、クローン病の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
HLA-DRB1, HLA-DQB1 | HLA-DRB1遺伝子やHLA-DQB1遺伝子は免疫応答において、自己と非自己を見分けるための目印となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTG型GG型の場合、クローン病の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
TNFSF15 | TNFSF15遺伝子は内皮細胞の増殖を阻害するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、クローン病の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
ELF1 | ELF1遺伝子はリンパ球特異的な転写因子の一種を産生する遺伝子であり、T細胞の活性化時に重要な役割を果たしています。この遺伝子がAG型GG型の場合、クローン病の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
STAT3 | STAT3遺伝子は細胞増殖やアポトーシスなど多くの細胞プロセスに関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AC型の場合、クローン病の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
ジーンライフ遺伝子検査ベストセラー最新版!多因子疾患(生活習慣など環境要因と遺伝的要因が合わさって発症する疾患)リスク傾向が分かるため、生活習慣を見直すことで予防・改善が見込めます。
他の遺伝子検査(Diet / Skin / Sports / Haplo)結果が含まれ、生活習慣病や各種がんなど疾患リスクから、感染症やアレルギー、ダイエット関連・肌質美容関連の体質、祖先のルーツまで世界最大級約360項目の遺伝的傾向をまとめて解析します。
2021年5月 自社調べ
遺伝子検査ランキング
2020年1月20日時点
郵送検査・遺伝子検査キットランキング
2020年1月15日時点