大腸は消化吸収された食物の残りかすから水分を吸収する器官です。結腸・直腸・肛門の3つに分けられます。これらの部位にできるがんを大腸がんと言います。
大腸がんの罹患率はがん疾患の中で第一位(男女合計値)となっており、性別で見ても男女ともに第二位と高く、性別に関係なく気を付けるべきがん疾患となっています。
早期の段階では自覚症状はありませんが、血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、原因不明の体重減少などが主な症状としてあげられます。
大腸がんの罹患率は40歳代から少しずつ増加し始め、50歳代で大きく増加し、高齢になるほど高くなります。
大腸がんの年間罹患率は人口10万人あたり男性で124.7人、女性で87.4人と報告されています。
大腸がん全体としてみると男性の方が女性よりも罹患率が高いようです。ただし、男女で特に大きな差が見られるのは大腸がんの中でも直腸がんとなっています。
関連遺伝子 | 説明 |
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CTNNB1 | CTNNB1遺伝子は細胞間接着に関わるタンパク質を産生する遺伝子であり、細胞間の接触による増殖の調整などに機能することが知られています。この遺伝子がTA型AA型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
PITX1 | PITX1遺伝子はホメオボックスに属する転写因子を産生する遺伝子であり、臓器発達や左右非対称性に関与することが知られています。この遺伝子がAA型AC型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
CDKN1A | CDKN1A遺伝子は細胞周期の進行を調節するタンパク質の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
SLC22A3 | SLC22A3遺伝子は低分子有機カチオン輸送タンパク質を産生する遺伝子であり、腸、肝臓、腎臓などで薬物や環境毒素などの排除にも関与することが知られています。この遺伝子がTT型TG型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
EIF3H | EIF3H遺伝子はタンパク質合成の開始に必要な翻訳開始因子の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
intergenic | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がTG型GG型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
VTI1A | VTI1A遺伝子は細胞内の物質輸送に関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
MYRF, FADS1, FADS2, FEN1 | MYRF遺伝子は神経細胞で発現する転写因子を産生する遺伝子であり、神経細胞の軸索を覆う髄鞘の形成に関わると考えられています。この遺伝子がTG型GG型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
C11orf93 | C11orf93遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAC型CC型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
CCND2 | CCND2遺伝子は細胞周期の調節に重要な役割を担うタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
SMAD7 | SMAD7遺伝子はシグナル伝達と転写調節に関与するSMADファミリーに属するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
HAO1 | HAO1遺伝子はヒドロキシ酸オキシダーゼを産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、大腸がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
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