胃にできるがんを胃がんと言い、日本人を含む東アジア人に多いがんの1つです。日本人男性に発生しやすいがんの第1位であり、女性でも第3位に位置しています。ヘリコバクター・ピロリという胃の中に住む細菌が胃がんを引き起こす原因になっていることが知られています。
初期の胃がんは自覚症状が出ることがあまりなく、ある程度進行すると胃の痛み、不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状がでます。ただし、これらの症状は胃の他の疾患でも見られることから、見逃してしまいがちではあります。
胃がんの罹患率は40歳代後半以降に高くなります。人口10万人あたりの胃がんの罹患率は、男性では約146人、女性では約62人となっています。特に働き盛りの中高年の男性が注意すべきがんの筆頭と言えるでしょう。
関連遺伝子 | 説明 |
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MUC1 | MUC1遺伝子は粘膜の構成成分の1つであるムチンタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、胃がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
PRKAA1 | PRKAA1遺伝子は5’-AMPによって活性化されるタンパク質リン酸化酵素であり、ATPが枯渇しないように、細胞内のエネルギー消費を調整する役割を担っています。この遺伝子がAA型AG型の場合、胃がんの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
UNC5CL | UNC5CL遺伝子はアポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)に関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、胃がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
PSCA | PSCA遺伝子は膜糖タンパクの一種を産生する遺伝子であり、前立腺や膀胱、胎盤、大腸、腎臓、胃などで発現していることが知られています。この遺伝子がTT型TC型の場合、胃がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
PLCE1 | PLCE1遺伝子はリン脂質加水分解酵素であるホスホリパーゼCイプシロン1を産生する遺伝子で、リン脂質をジアシルグリセロールとイノシトール1,4,5-三リン酸エステルに加水分解します。この遺伝子がAG型GG型の場合、胃がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
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