基底細胞がんは、表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞が悪性化して生じる皮膚のがんです。全体の約80%が顔や頭部に発生していることから、太陽光(紫外線)によって引き起こされる可能性が高いと考えられています。
皮膚がんの初期は、ほくろのような茶色~黒色の軽く隆起した皮膚の症状です。これが緩やかに徐々に大きくなり、かたまりを形成するようになります。さらに進行すると中央部がくぼみ、血が出たり、かさぶたができるようになります。
1997年に実施されたアンケート調査から、毎年10万人あたり5人以上がこのがんに罹ると推定されています。男女差は特になく、高齢者の方が罹りやすい傾向があるようです。
関連遺伝子 | 説明 |
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RCC2, PADI6 | PADI6遺伝子はペプチジルアルギニンデアミナーゼに属する酵素を産生する遺伝子であり、他のタンパク質に含まれるアルギニンをシトルリンに変換する機能があります。この遺伝子がAA型AG型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
RHOU | RHOU遺伝子はRhoファミリーに属するタンパク質を産生する遺伝子であり、細胞の形態の制御に関与していることが知られています。この遺伝子がTG型GG型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
TERT | TERT遺伝子は染色体末端(テロメア)の反復配列を伸長するテロメラーゼの構成要素となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
KLF14 | KLF14遺伝子はKLFファミリーに属する転写因子を産生する遺伝子であり、TGF受容体の発現を抑制する機能があることが知られています。この遺伝子がTT型TG型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
RGS22 | RGS22遺伝子はGタンパク質シグナル伝達ファミリーの調節因子の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
GATA3, RP11-428L9.1, RP11-428L9.2 | GATA3遺伝子はジンクフィンガーに属する転写因子を産生する遺伝子であり、T細胞の重要な成長制御因子として知られています。この遺伝子がAA型AG型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
MC1R | MC1R遺伝子はメラニン細胞刺激ホルモンを受け取る受容体を産生する遺伝子であり、メラニン形成を制御することが知られています。この遺伝子がTT型TC型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
TP53 | TP53遺伝子は細胞周期、アポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)、老化やDNA修復などに関与する遺伝子を制御するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
TGM3 | TGM3遺伝子は表皮などの角化細胞の外皮形成に機能するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、基底細胞がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
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