卵巣がんのうち、約90%を占めるがんが上皮性卵巣がんです。上皮性卵巣がんは食生活やライフスタイルの変化に伴い、患者数が増加しており、30代以降の女性にとって注意が必要ながんの1つです。
初期の上皮性卵巣がんは自覚できる症状はほとんどありません。ある程度進行し、下腹部にしこりがある、膨満感や圧迫感がある、尿が近くなる等の症状が出てから発見されることが多いようです。そのため、早期発見が難しいがんの1つとなっています。
※この項目は遺伝性乳がん・卵巣がん症候群のBRCA遺伝子変異検査とは異なります。
卵巣がんの罹患率は50~60歳代がピークです。ただし、40歳以降に徐々に増加傾向が見られるので、40歳以降になったら気を付ける必要があります。
関連遺伝子 | 説明 |
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HAGLR/HOXD-AS1 | HAGLR遺伝子はタンパク質を産生しないノンコーディングRNAの一種であると考えられています。この遺伝子がTT型TG型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
TIPARP | TIPARP遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がTT型TG型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
MIR146A | MIR146A遺伝子は遺伝子の発現調節に関与する機能性RNAを産生する遺伝子です。この遺伝子がGG型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
MYC | MYC遺伝子は転写因子の一種を産生する遺伝子であり、細胞周期進行、プログラム細胞死(アポトーシス)、細胞形質転換といったさまざまな生体維持機能に関与することが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
none | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がTT型TC型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
COL15A1 | COL15A1遺伝子はXV型コラーゲンのα鎖を産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
SURF6, ABO | ABO遺伝子は糖転移酵素を産生する遺伝子であり、血液型(A,B,AB,O)の決定に重要な機能を持つことが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
MLLT10 | MLLT10遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AT型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
ANKRD30A | ANKRD30A遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AC型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
SRGAP1 | SRGAP1遺伝子は神経細胞移動を抑制するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
SKAP1 | SKAP1遺伝子はT細胞アダプタータンパク質の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
BABAM1 | BABAM1遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、DNAの二本鎖の修復に関与することが示唆されています。この遺伝子がTT型TC型の場合、上皮性卵巣がんの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
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