Haplo Group【N9】


Haplo Group【N9】
N9グループは約4万年~3万年前に、中国広東省付近で誕生したグループで、日本人の約7%が属しています。インドネシア、フィリピン、中国中央、朝鮮半島を移動して日本に入ってきたと考えられます。
N9グループは、3つのサブグループと呼ばれる亜型が存在しています。中国の南部や台湾の先住民に見られるグループN9aと、日本以外ではほぼ見られないN9b、そして北東シベリアに分布割合の高いYです。N9bとYは日本においては、北方に行くほど分布割合が高くなる可能性が示唆されています。
別のハプログループの、M7グループの亜型の1つもほぼ日本固有としての見方が強いですが、こちらは沖縄の人々に多く見られる特徴があります。N9bは北方ルートで日本に入ってきた日本固有集団と考えられています。


オホーツク文化を受け継ぐ人々
Yについても興味深い研究結果があります。Yは日本では1%未満の人々が属するグループですが、アイヌの人々に限定すると約20%程度が属するグループとなります。
かつてオホーツク海南岸一帯(サハリン南部から北海道北部、東部辺り)に、オホーツク文化と呼ばれる文化が栄えていました。時期については色々な説がありますが、5~13世紀にかけて存在したと考えられています。彼らは、当時の北海道の先住民に影響を与えたと言われています。
オホーツク文化が栄えた地に、住んでいたと考えられる人々のDNAを調べたところ、N9系のYグループが高確率で見つかりました。彼らこそが、N9bと同じく北方から日本に移動してきた祖先達だと考えられています。

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