Haplo Group【M7】


■M7グループ関連民族:「沖縄先住民 琉球民族」

民族
沖縄諸島と奄美諸島に古くから暮らしていた人々を指します。 日本国内では強く意識されることは少なくなりましたが、かつて琉球王国が栄えた地域内で、生活習慣や言語、歴史的観点から独自文化を持つ民族と定義した場合において、彼らを琉球民族と呼びます。 古い言葉で自称「ウチナーンチュ」といい、現在の沖縄本島(ウチナー)に住む人という意味です。
標準語をベースとする各地方の方言とは、明らかに系統が違う、独自性の強い言語を持っています。その点ではアイヌ語と同類と言えるでしょう。沖縄本島と諸島でも明らかに違う方言が存在するのも特徴的です。


文化
民族衣装や建築物も本州とは系統が違い、中国の影響を濃く受けているとされます。風土の関係上、建築様式も南国文化の特徴が見られます。
律令制を基礎とした政治手法や独自の武術の発展等、当時最大の交易相手だった中国を参考にしたと考えられています。 その一方、日本的な家屋や神社の設立、漢字かな混じりの文章など、日本文化の特徴も残っています。
琉球文化は中国と日本双方を取り入れ独自の形態を作り上げた、良い例といえるでしょう。


料理
祭事の時は中国と日本文化を織り交ぜた、宮廷料理の様な伝統料理が振舞われます。普段の食事は、 健康バランスが考えられた庶民的な料理を食べていました。
ゴーヤやシークワーサーなど、沖縄ならではの食材や、「ラフテー」「ソーキソバ」「チャンプルー」など、俗にいう沖縄料理と呼ばれる郷土料理が有名です。
その他「泡盛」などの、沖縄焼酎も有名で多くの人に愛好されています。


芸能
琉球の人々は踊りと音楽をこよなく愛し、現在の沖縄の人々にも受け継がれています。特に「三線」や「パーランク」といった楽器を用いて演奏される沖縄民謡は琉球時代の古典音楽の流れを経て、今日まで愛されてきました。
踊りは「エイサー」と呼ばれる、独自の盆踊りが最も有名です。伝統衣装に身をまとい、各地で披露されています。
琉球、沖縄の音楽は独特の音階を用いています。音階に「レ」と「ラ」が無く、この音階は東南アジア地方でも用いられています。

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