Haplo Group【F】


■Fグループ関連民族:「東南アジア少数民族 ラフ族」

民族
東南アジアに暮らす少数民族の1つであり、主に中国雲南省に多く住む民族です。
雲南省での人口は約45万人と言われ、ミャンマーに15万人、タイに10万人ほどが暮らしていると言われています。
過去の研究調査で東南アジアにおけるハプログループの分布割合を調べたところ、77%がFグループに属する民族だということも解っています。 複数の支族に分かれていることも特徴で、赤ラフ・黒ラフ・黄ラフと呼ばれる人たちがいます。


文化
言葉はラフ語を主体としています。
タイでは「ムスー」の呼び名の方が良く知られており、これは狩人という意味を持ちます。 ちなみに「ラフ」は勇気のあるという意味です。かつてのラフ族の祖先は虎を食したと言われており、 それを見た人々が抱いた印象を表しているのかもしれません。
狩人を意味する言葉で表される一方、彼らの生活は焼畑農業を主体としています。 現在では低地農業を学ぶ人々が増え、独自に学校も作り技術を学んでいます。


民族衣装
民族衣装はカラフルで、黒・青・緑などに彩色された服の袖や裾に赤い縁取りをした衣装が特徴的と言えます。ヴェルベット素材を用いて作られる場合が多いです。


信仰
仏教やシャーマニズムの影響を強く受けており、グシャ、アパサャチャ、アイマなどの神を信仰しています。
月の満ち欠けに合わせた祭事を行い、新月と満月の日には「ホイェ」と呼ばれる村の神社に集まって輪になって踊る儀式を行います。

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