Haplo Group【A】


Haplo Group【A】
Aグループは、約3万〜2万年前にバイカル湖周辺で誕生したグループで、日本人の約7%が属しています。 朝鮮半島、中国中央〜東北、中国南部を移動し日本に入ってきたと考えられます。
主に北方に多く分布しており、北側で多数派を占めるグループです。最終氷期の最寒期以降に、北方へ進出した集団が拡大し、Aグループが確立したと言われています。
北東シベリアと北中米の先住民の過半数がこのグループに属しています。最初にAグループが発見されたのも北米先住民からでした。


マンモスハンター
旧石器時代にのシベリアでは、優れた狩猟技術を持つ人々により、マンモス猟が行われていたことが知られています。Aグループはこの狩猟民の末裔だと考えられています。
日本に入ってきたグループは、マンモスを追いながら朝鮮半島を一直線に南下し、縄文時代に到達したと言われています。日本でも比較的古い部類のハプログループです。

グループAの祖先達
歴史研究の過程で、大昔の遺骨からもグループAが発見されています。有名な話では、ナスカの少年ミイラや江戸時代の日本画家の名門狩野家の九代目養信が 知られています。
ナスカでは1920年代~30年代にかけて、数百体のミイラが発見されました。その中の保存状態の良い一体の少年のミイラを調べたところ、Aグループのミトコンドリア遺伝子を持っていました。 このミイラは、約1,300年前のナスカに生きたと考えられ、グループAの分布が明らかになった例の1つです。

狩野養信のハプログループは、日蓮宗池上本門寺の墓地改葬の際に、出土した遺骨を調べた結果明らかになりました。 この狩野養信は、日本のハプログループの研究において名前の解っている数少ない人物の一人です。
彼の作品は現在でも保管展示されている博物館や美術館があるので、一度見てみるのも良いかもしれません。

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